yuuna log's 5th edition.

旅の召還士の記録。

書評: はじめての深層学習プログラミング 著者:清水亮

 

はじめての深層学習(ディープラーニング)プログラミング
 

 発売前だったのですが、ジュンク堂書店池袋本店にふらっといったところ平積み(しかもラスト2冊だった)ので確保しました。DeepLearningなどの本はいろいろ読んだけど、非常実践的!とおもったのですよ。これは実践で使って、商品開発している清水さんならではないでしょうか。

 

内容について

深層学習には必要なUbuntuにおけるCUDAの設定から、Chainer / TenserFlowのインストールにあわせて、できるだけ数学用語の少ない形での説明でPythonプログラミングのサンプルコード主体に記述されています。

過去にいろいろな機械学習の本が出ていますが、Chainer / TenserFlowの使い分けについては自分で試してみる以外なく、そゆ意味では非常に実践的な本です。オライリーや、他から出ている本は、何故Sigmoid関数を導入しなきゃいけないのか書いてあるところまで辿りつくだけで決行なページが割かれているのですが、本書では「こうやるとダメでしょ?だからSigmoid関数つかうんですよ!」と書いてあり、その後に「Sigmoid関数でもダメな学習もあるでしょ!」と使い方に徹してします。助かります。

ただ、機械学習の基本的な知識なしでもできるようにした半面、体系的な知識が欲しい人向けには、オライリーなどから出ている本で基礎知識を確認してから読むと「ははーん、なるほど。Chainerではこうやるのか。」と分断された知識が1つになります。

200Pに満たない本にもかかわらず、Chainer/ TenserFlowの使い方、Deep Q Learningさらに蒸留などといったトピックもサンプルコード付でのっているのがこの本の一番のいいところです。

まだDeelや、CSLAIERといったツールも、普通の技術書では「使えない知識」になってしまいがちなのも、「TenserFlowのここが大変なので作った」という明確な理由をもとに書かれているので、肯定的に使うことができます。(偉そうですみません)

個人的な感想

ときおり本文に出てくるnVidiaのCUDAドライバーとUbuntuとの相性の悪さについて頭をかかえている清水さんの顔が頭に浮かびます。私もちょっとはまったけどUbuntuとか、Kernel Driverでコンパイルとか慣れしてたのでむしろ楽しかったようなきがしますよ。

 

というわけで売れ切れが予想されるので予約でぽちがおすすめですよ。